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好きを育てる。

好きを育てる。

ミヤモト家具ファンの紳士淑女の皆様
ご機嫌麗しゅう。

配送部の 小西 勇暉 です。

前回紫陽花の季節だけど梅雨は何処へ?
なんて言ってから時は流れて9月。

なんだか昨年よか暑さは少しマシだった様な?
風があった夏なイメージ。

近ごろの私はと申し上げますと。。

ひまわりの群れを見に婦中へ行ってみたり、

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頂いた呉羽梨を沢山使ってケーキを焼いて舌鼓。

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ちょっと焦げたのはご愛嬌
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何よりこの夏1番のハイライトがこの子。

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ずーっと1年くらいチマチマ治してたのが
やっと走れる様になりました。

名前はスズキのセルボ。
この子は遡ること平成7年に
前オーナーで車検が切れてから
実に30年くらい乗られることなく
車庫に眠っておりました。

見た目は綺麗でも
冬眠期間が長すぎて、
中身は水路が錆びたり詰まったり
燃料もすっかり劣化して、
ゴムパーツもパキパキ
チマチマと色んなとこ治して
この夏復帰に漕ぎ付きました。

もうね、ただの自慢なんですが
いちいち超カッコいいんです。

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昨今の魚の様な美しい流線形とは
違っててバキッと角張ってて
この当時今と比べ物にならない程
まだまだ発展途上なアナログな時代なりに
ハイテクに憧れたデザインな80年代の感じ。
僕は大好きなんですこの感じが。
さてさて、まーた前置きが長くなってしまってば
いい加減に本題へ参ります。

今回は

「好きを育てる。」

というお話


不動の乗り物を直したりしていると
良く感じることがあって
不思議なもので、見た目は年季の入ってるものでも
人が使ってるものと使われて無いものだと
劣化のスピードが格段に違う気がするんですね。

ほら、例えるなら
以前お気に入だった品を久々に
思い出してひっぱり出してきて
使おうとした時なんかに

「あっ。。」 「パキッ。。。」

なんて経験があるでしょう?

ほら、家なんかで見たことありません?

空き家になったなぁなんて思って
気付いたら見るたび途端に草ボーボに
凄いスピードに朽ちて劣化が進んでたり。

そんな感じ。

逆にこれが不思議な事に
毎日使ってるものって
意外に見た目はくたびれても
表情変わりながらも
しっかりそれなりに長く使えたり。

更に言えばきちんと
メンテナンスしながら手を入れてやれば、

永く使える事は勿論に
ただ使われてるだけのソレとは
また一味違った雰囲気を纏いながら
貴方色の無敵に素敵に
育っていく訳で御座います。

ここが何より1番面白い。
持ち主によって本当に育ち方が違うんです。

オイル仕上げの家具雑貨で言うならば
木目、使用頻度、
使用環境、メンテナンス頻度、などなど。

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写真は私のお気に入りのコースター。

最初は極端な例やオイル仕上げの特性を知る為に、
水滴だらけのグラス置いてみたり、
落書きしてみたり、
オイルわざと塗り過ぎて見たり。
どんな質問がお客様から来ても
答えられる様にと
接客対応の為の実例材料集めの
実験体にしてましたが、

一通りやり切ったその後からは
自分のライフスタイルを表現する
キャンパスみたいな遊び方、使い方。

極端な使われ方を実験されつつ
僕色にノビノビ育っております。

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この子の一番のお気に入りポイントは
表面からは見えない裏面の
ファイヤーパターンの様な
縮み木目。

最初は最初はこれが表面なら
カッコいいのにな。。と思ってました
今となっては見えない部分に秘めた
カッコよさがお気に入りで。
カッコよさは僕にとって
所有する嬉しさの一部で。

この向き合い方に
正解不正解とかはなく、
所有する人毎に表情が違った
育ち方をするのが面白い部分。

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更に僕的遊び要素で言えば
素地の仕上げに
どの粗さの紙やすりを使うのかで
艶、木目の見え方、手触りが変わったり
コレもまた凝ってやり出すと面白いんです。

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↑さっきのコースターとは逆に
どこまで綺麗に出来るのかが気になり、
紙やすりを1500番まで
順番に当てて滑らか
スベスベピカピカに。
元の荒々しい感じとは
見違えてお部屋のネオンがぼんやりと
映り込むくらいに
ピカッと生まれ変わりました。
お手入れの取り組み方や知識、
遊び心や譲れない拘りと言うか、
向き合い方一つで
好きに好きを詰め込んで
ワンランク上の素敵になるんですコレが。

皆様の周りにも
あるんではないでしょうか?
気づいたら随分長く使ってる
愛用の品が。

なにかの拍子に無くしたり壊れたりすると
代わりを用意してみてもなんだか
しっくりこなくて落ち着かなくなる
そんな感じの1品が。

ミヤモト家具の家具雑貨がいつか
思い切り使って、メンテナンスしながら、
お客様それぞれの
色んな拘りや思い出も織り混ぜながら
永く時間を共に過ごしていく内に
使い棄ての量産品とは違った

皆様の愛用の1品リストに加わる日が
いつか来るとしたら
これを書いている私としては
非常に嬉しい限りです。

おっといけない、
また今回もすっかり熱々と
語りすぎてしまいましたね。

この辺りの続きは是非
来店時や配送時にでも
スタッフの皆から熱々と。

ご指名、来店お待ちしております。

それでは皆様、
have a nice day!! 524




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